ピンキーリングとは?

お守りや魔除けとして使われてきたピンキーリング

古代エジプトからもピンキーリングが出土

リングに限らず首元や手首につけるネックレスやブレスレットなどは、エジプトなどの古代の王族の墓から発見され、その始まりを推しはかることができます。ピンキーリングも発見されているなかで1番古いものは、エジプトで出土されたものとなっています。古代エジプトのものとして発見されたピンキーリングの多くには、よく「フンコロガシ」と呼ばれるタマオシコガネの模様があしらわれています。タマオシコガネはコガネムシの一種で、モチーフとして描かれると、「スカラベ」という名称の模様となります。

このスカラベは古代エジプトでは太陽の神様「ケプリ」の象徴とされており、誕生や創造、そして再生のシンボルとして用いられていました。神聖な模様とされ、不老不死の願いを込め、身体を装飾するものに彫り込んでいたとされています。とくに第12王朝の時代の頃のものとされるピンキーリングに、スカラベが多用されています。またピンキーリングにスカラベを用いた装飾具は各地にも伝わっていき、ギリシャやエトルニア、フェニキュアなどでも多くが発見されています。

日本でも古くからあったという説が

日本では縄文時代後期から古墳時代の頃とされる地層から、ピンキーリングのようなものが発見されています。日本の古墳から出土されている装身具と言えば、「勾玉(まがたま)」が有名です。この勾玉は呪術的・魔術的な意味合いがあったとされており、まさしくお守りとして用いられたとされています。後に加工して耳飾りとしたり、何個もつなげて首飾りや腕輪などとしたりされていますが、これらもまた良くないことから身を守るためにという願いや祈りを込めて行われてきたものなのでしょう。残念ながら日本では指にはめるリングをつくる技術が発達するのが遅く、古墳から出土されることはありません。しかし木や木の実などを用いたリングはあったのではないか、という説があります。

現代でもお守りの意味合いで身につけられることが多いピンキーリングですが、古くから同じような感じで用いられていたと考えられています。